何かあったら110番!これは小さな子どもでも知っていることですよね。でもこれまで実際に110番したことのある方はおられるでしょうか?何か事件を目撃して通報するのも勇気が要りますが、自分自身に何かあって110番に連絡をするのはかなりドキドキするものです。

特に緊急を要する事態でない場合には、この程度で連絡していいものかと躊躇してしまったり、夜間であれば朝になってからでいいかなと思ってしまうなど、なんとなく通報をずるずる先延ばしにする人も少なくありません。例えば駅から誰かにつけられたけどうまく逃げることができたとか、ベランダに侵入されかけたなど、未然に済んだ犯行も必ず通報することが大切です。

「何ともなかったんだからわざわざ警察に届けるまでもない」とか「警察沙汰になるのは恥ずかしい」と考える方は多いのですが、実は未然に終った犯行も、警察にとっては重要なデータのひとつなんです。過去や将来の犯罪との関連では貴重な情報にもなりますから、必ず届出を心がけましょう。

またその時にしか得られない現場の情報もありますから、時間帯を気にする必要もありません。夜間はご近所への迷惑も気になるところですが、防犯のことを考えれば遠慮は無用です。しかし特に被害がなかった場合にも警察に届けるのは、ただ面倒なだけでこちらは何も得るものがないんでしょうか?いいえ、実はとても大きなメリットがあるんですよ。

このような通報は、被害者にとって単なる情報提供の手間だけで終ってしまう訳ではありません。一度でも通報しておけば、もしも今後また同じようなことがあった場合にも警察がすぐに動いてくれる下地になるんです。またその後は付近へのパトロールを強化してもらえるというメリットもあります。事件があった自宅周辺を重点的に巡回してもらえるので、何よりも大きな防犯効果が期待できますよね。

それに夜中でも警察を呼んで大騒ぎになれば、それだけで再犯を防ぐ効果も期待できます。何かあっても騒がず黙っているような女性は、その次も狙われやすいという傾向がありますよ。このように何か事件に遭遇したらすぐに警察に通報することは、被害者にとって大きな利点があると言えます。何か怖いことがあった時には、いつでも110番通報はためらわないようにしたいものですね。