帰宅時間が遅い1人暮らしの女性にとって、夜間の一人歩きは毎日のこととはいえ緊張するものです。防犯ブザーなどそれなりに防犯対策は整えているでしょうが、自宅に帰り着くまでは安心することはできません。でも自宅に着いても、完全に安心するのは実はまだ早いんです。安全な帰宅の為には、これより更にエントランス、エレベーター、玄関ドア前と、3つのポイントでそれぞれ気をつける習慣をつけて欲しいんです。

女性がひったくりや性犯罪など、路上で遭遇する事件も多いのですが、実は自宅周辺で被害に合うケースも多いというのをご存知でしょうか?集合住宅の場合、エントランス付近で待ち伏せされていたり、エレベーターに乗り込まれたり、そのまま自宅に押し入られるといったケースが見られます。暗い夜道の一人歩きは女性にとっては気の張るものですが、それだけにホッと気が緩む自宅到着時こそが危ないと言えるんです。

でもこれでは1人暮らしの女性は一体いつ安心できるのかと言いたくなってしまいますが、幾つかポイントを決めて毎回確認することを習慣づけてしまいましょう。毎日の生活に取り入れてしまえば、さほど負担になるものではありません。やる時とやらない時があるといったムラのある防犯よりも、毎回必ずやる方がより効果的ですし、その方が負担も少ないですよ。

まず集合住宅の場合、エントランス付近に人が隠れることのできるような死角がないかどうかを確認しましょう。もしもあれば、そこには特に気をつけて、その付近には近づかないようにします。2カ所以上入り口がある場合は、より見通しのいい安全な方を選ぶようにします。特にオートロックマンションの場合、一緒について入る人がいないかどうかのチェックは必須です。

エレベーターを使う場合も、後ろからついてくる人、また周辺の死角に潜んでいる人がいないかどうかの確認は必ずしましょう。エレベーターのドアに映る自分の背後を見る癖をつけておくといいかもしれません。スマホのカメラ機能も使えますね。また普段から、知り合いであっても決してエレベーターの同乗はしないというルールを決めてしまうというのもいい方法です。もしも背後に誰かがいても、「お先にどうぞ」とすんなり対処できる下地になるからです。

エレベーターはこのような危険と隣り合わせですから、もしも階段が使えるならば密室でない分そちらの方が安全ですね。ただしこの場合も、踊り場など物陰の確認は必須ですよ。無事エレベーターを降りても、その周辺の死角の確認をして、最後に自宅の玄関前でも背後への注意は欠かさないようにしましょう。自宅ドアに何か反射するもの、リース飾りにミラー系のものを使うなど、自然に背後が確認できるようにしておくのもいい方法ですよ。毎回後ろを振り返るのも疲れますものね。