女性の1人暮らしが犯罪者のターゲットになりやすいことは、どなたも異論はないでしょう。そのようなことを踏まえて、なるだけ1人暮らしであることがバレないように、自分なりに工夫をしている方も居られるかもしれません。でも実は意外なところで、不特定多数に向けて自分が1人暮らしであることを公表してしまっている女性も多いんですよ。

女性で表札にフルネームを書いている方は少ないと思いますが、やはり名字だけか男名にしておくのが無難でしょう。また自宅前に止めている自転車などが女性用の色やデザインであったり、窓付近にぬいぐるみなど女性好みの置物を置いていることで、そこが若い女性の住まいだとわかってしまうこともあります。またトイレの窓枠などにかわいい消臭剤などを置いていると、これも外からよく見えて案外と目立つものです。

最近は玄関ドアに季節によってリースなどを飾る方も多いですが、これも過度に女性っぽいと人目を惹きやすいでしょう。実家から離れて初めての1人暮らしをする女性が自分好みのアイテムで自宅周囲を飾りたいのはよくわかるのですが、あまりに目立つものは女性の住まいを殊更アピールしているようにも見えてしまいますから、ちょっと考えものですね。

また郵便受けが外から見えるような構造になっていると、その中身から住人を特定することが簡単にできてしまいます。集合住宅の郵便受けが外から接触しやすい場所にある場合には、カギをつけるなどの工夫が必要になってきますね。また普段から面倒がらずにダイレクトメールなどを貯めないことも大切ですよ。郵便受けが満タンになっていれば中身を覗きやすくなりますし、その結果そこが女性の1人暮らしであることも、部屋番号も知られてしまいます。

住宅によっては、郵便受けが各部屋のドアについている所もありますよね。この場合は郵便物についてはまず安全なのですが、今度は郵便受けから室内を覗かれないようにすることが課題になってきます。もしもカバーがついていなければ、自作するなどの工夫が必要でしょう。このような郵便受けは開口部が広く、外から手や器具を入れることもできますから、それを前提にしっかりしたカバーの取り付けをお薦めします。

また付近に潜んでいる犯人にとっては、女性が帰宅後自分で室内灯をつけることなどからも、1人暮らしを特定できてしまいます。そのようなことを悟られないために、一カ所は電気をつけっぱなしにしておいたり、誰もいなくても帰宅時には外に聞こえるように必ず「ただいま」を言うという方法があります。これは1円もかからない上に防犯効果も高く、なかなかいい方法なんですよ。誰かが在宅している可能性があるというだけで、犯罪を未然に防げるケースもあります。

最後に、もっとも見破られやすいと言われているのは洗濯物です。最近は外の物干を使う習慣が少なくなりましたが、室内干しをする方でも、窓から見える所に干していては同じことですよね。室内に干していることで、夜まで家に帰れない1人暮らしであることがバレてしまうだけです。また昔からある方法として、わざと男物の下着や靴下を一緒に干して目くらましをする方もいます。でも毎回同じパンツではバレてしまうかもしれません。古典的な手段だということもあって、過度にこの方法を信頼するのは考えものですね。